魚眼日記

その女、七転八倒につき

1月24日(火) 友達の話ちゃん

こんばんは七転八倒です。
選択。



「富士市どう?」
「住みやすいです。人もいいし」
「えぇーーーーどこが?!私嫌で嫌でたまんないんだけど」



初めて*ぽっかぽかで会ったとき、彼女は自分を取り巻く全ての環境が嫌いだと言っていた
※ご存知子育て支援センター



かつて自分のスキルを存分に生かし静岡で15年働いていた彼女は結婚して富士市へやってきて
出産と同時に未だ嘗て経験のない専業主婦へ転向したという。


これが地獄のはじまり



彼女はよくそう言って笑った。



料理も掃除も洗濯も大嫌い。



かつて浴びるように呑んでいた酒も控え



ヘビースモーカーは妊娠と同時にタバコをやめた。



家に縛られる日々



ただ一つ息子という子宝を除いたら



結婚という選択は彼女にとって何一つ幸せではなかった。



「一刻も早く息子を預けて働きたい」



彼女に会ったときよくそう言っていたのを思い出す。



母とは黒子なのだと
私は黒子にはなれないのだと彼女は言う。



状況も望みも違えど私はその気持ちが良くわかった。



ひょっとしたらお母さんは誰しもそうかもしれないが



生活や環境が変わって自分を見失うのだ。



何せ自分の時間というものが突然なくなるのだから



それまで地位ある場所にいた人ほどアイデンティティを失うだろう。



息子らはちょうど2歳前後だっただろうか



私はぽっかぽか帰りに彼女をちょくちょく家に誘い息子らを遊ばせながら色んな話をした



くだらない話も嬉しい話も悩みも相談もありあまるほどしゃべった。



子育ての苦しみは全て笑いに変えてやった



そうしてこの一年毎日のように会っては遊ばせ共に過ごした



そして春から息子らは同じ幼稚園に通うことになる。



そんなタイミングでか彼女のもとに職の話が降ってきた



一つは時短のパート。
もう一つは以前の職場かつフルタイムの正社員。



彼女は飛び上がるほど喜んで私にその報告をしてくれた。



「以前の職場に戻るつもり」



そう嬉々として言っていた彼女。



以前の職場に戻ることをずっと望んでいた彼女にとってこんなに嬉しい話はなかった



私は彼女とこれまでのように共に過ごすことはないだろうと寂しく思い



そして以前の環境を取り戻せることを羨ましく思った。



「そう思ってたんだけどさ、でもさ、あれからものすごく悩んでさ、考えてさ」

「うん」

「やっぱり時短のパートの方にしようかなって」



先日うちへ来て突然の心変わりを打ち明けてくれた



つまりこういうことなのだ



フルタイムの正社員になったなら今までのような息子との時間はなくなる



嫌で嫌でたまらなかったはずのこの子育ての3年間



息子の一挙一動に喜怒哀楽し孤軍奮闘してきた彼女は



いつしか母と子が共に過ごす日々にどれほど意味があり大事なのかを知った。



選ばなきゃ仕事はきっとまたできる



でもこの子のこの瞬間は今しかないと



「たぶん、私の脳みそが、心がね、お母さんになっちゃったんだ」



そう言って彼女は自分の矛盾した気持ちにポロポロポロポロ泣きました。




私はだれかが母になる瞬間を見た気がしました



人間が自分以上に誰かを大切に思うことはほぼないと思っていたけど



子をおもう母にはその奇跡が垣間見えるのだ
なんてすばらしい。



そんな友達の話を夜旦那にしようと思ったら



何故か私が泣いちゃって全然上手く話せなかったっつー話。



またね!
  1. 2017/01/24(火) 14:03:46|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

こりゃまた

泣けた。
  1. 2017/01/24(火) 19:13:31 |
  2. URL |
  3. るーちゃん。 #-
  4. [ 編集 ]

るーちゃん

そうなのそうなの我々にとっても他人事じゃない話よね。
  1. 2017/01/25(水) 14:54:05 |
  2. URL |
  3. 美弥子 #-
  4. [ 編集 ]

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