魚眼日記

その女、七転八倒につき

7月23日(木)いよいよちゃん

20090724205614
今日は弥生軒に行っていい日だった。

高菜と白米が食べ放題。
コヤミは弥生軒の納豆定食が好きだった。

店を出ると、コヤミの右肩で小人がはしゃいでいる。

「やーいビビリ、てめビビってんじゃねーよ!てめ白米食い過ぎなんだよ!」

うるさいわね。ビビってなんかないわよ!

「気晴らしに歌でもうたってやろーか。なぁ、みんなー!」

小人をファミマのゴミ箱に放り投げ、足早に栄え通りを歩く。


BABACHOPシアターに着くと、ちぇんちぇんがシャッターを開けているところだった。

ちぇんちぇんの肩にも小人が乗っていた。

急いで荷物をまとめ、奇人たちの晩餐会へ向かう。


11時40分か‐。香盤表を確認し、準備に取りかかる。
スタッフさんに呼ばれ、舞台袖に待

やばい

「トイレ行って来る。すぐ戻るから。」
こういうときにコヤミは必ず腹を下す。
裸足で便器にまたがり、小人と軽くケンカして、袖に戻る。


いよいよだ。


あっという間だった。2分間だもん。

控え窒に戻ると、小人が祝杯をあげていた。


結果まで6時間。
夜はありの巣だから先にシャワーだ。
コヤミはちぇんちぇんを会場に残し、池袋へ向かった。

夕方、会場に戻りちぇんちぇんを見つけ隣に座る。

奇人たちの熱気にめまいがした。


あべこうじさんの話がどんなに面白くても小人が消えることはない。


ちぇんちぇんは何を考えているんだろう。
9つ下のこの子は華も麗しき年頃じゃないか。何で芸人



1425番 魚眼姫



そんな疑問はどうでもよくなった。
  1. 2009/07/24(金) 20:56:17|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月21日(火)またあめちゃん

20090722191202
優勝は、ドコドコドコドコドコドコドン・・・・・・・魚眼姫!!


・・・・・・・え?
コヤミは凍りついた。


昼間のクリエがフラッシュバック‐。

「あ、今日のめざましうらない牡牛座2位でしたよ。買い物するといいらしいです。」



・・・買ってない。何も買ってないけどやったよ舞ちゃん!

コヤミは芸人さんたちをかき分け、舞台中央に踊り出た。
MCの中野が話を振ってくれているのに何も喋れない。
一発ギャグをやらされるんじゃないかとドキドキしていた。

「コヤミさんは電動夏子安置システムという劇団の女優さんなんです。」
ちぇんちぇんが船を出す。

アーナンデウチラ、デンドウナツコナンテツケタンダロ・・
コヤミは波にさらわれる。

「この子クスリやってんじゃないの?」
楽しんごさんが浮き輪を投げてくれて、客席が沸く。


明日のあらびき団、絶対観ます!コヤミは心の中で叫んだ。

あれ?客席にボスカレの佐藤さ・・?

軽いパニックのまま写真撮影が行われライブ終了。




コヤミは帰りに飲めないビールを買った‐。
  1. 2009/07/22(水) 19:12:05|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月16日(木)つゆあけちゃん

20090717202459

「マジで?見えないねー」
「そうですか」
「昼は?OL?」


向こうのソファーではマスターが興味無さげにタバコをふかしてる。



あと何回この場面を繰り返すんだろう



ありの巣の平均年齢は23歳。
マリは31歳。

はなす話題も違けりゃ
うたう歌も違う。

それでも違和感を覚えないのは、この巣で働く人々のせいだろう。

マスターはお酒が飲めなくていつも牛乳を飲んでいる。クリントイーストウッドだと本人は言うがジェンキンスさんに似ている。気づくといつも店にいない。
ママは歴史が大好きで、マニアックな話で客を置き去りにする技を持つ。彼女の歌うテネシーワルツは鳥肌もんだ。帰りに煮物をくれる。
女の子たちはあらゆる角度からマリの壁をぶち抜いてくる。根暗という最大の武器もまるで刃がたたない。


もうすぐ一年が経つ。


いつの時代も31歳は31歳に見えないのかも。

マリは千円札を握りしめ

駅に向かう道すがら、コヤミのポッケにしまい込む。
  1. 2009/07/17(金) 20:25:02|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月9日(木)ふりやみちゃん

タイムマシンが存在するならば、まがうことなく6年前へいこう。

引っ越しの準備を済まし、山田荘での貧乏暮らしに胸躍らせる女が一人。



いた‐。

お気に入りのマフィンでお茶をしているコヤミに会見一番ドロップキック。
よろめいたところでアッパーカット。
胸ぐらを掴み一喝もの申す。
「こんのメスブタァァァ!貧乏なめんなよぉ!」
ひるんだ隙に胸をもみしだく。

よく聞けメスブタ、池袋にゃジュンク堂っちゅうでっけー本屋があるんだぜ。そこはなイスに座って買ってもいない本が読めるんだ。
この一週間、ジュンク堂で『太閤記』を読んでうたた寝すること計5回!
男子便で用を足すこと計3回!
巣鴨のトイレで灰被り少女は夜毎シンデレラへと変わる。
0時まわればズックに履き替えチャリで明治通りをぶっ飛ばす。
山田荘に帰りゃ、7号室のブリーフが開けっぱなしでションベンタイムだ。
こんばんはってな。
思ったよ。あ、幸せだなって。

感じるかコヤミ。これが貧乏だ。勘違いも甚だしいぜコブタちゃん。

最後にマフィンにブレーンバスターをきめたところで捨て台詞だ。


「五体満足を身に染みろ」


さ、帰ろう。一目散に現代へ帰ろう。
やらなきゃいけないことが山ほどあったんだ。



その昔食べていたご飯はね母さん、こんなにもあたしを生かしてる。
どうもありがとう。
  1. 2009/07/10(金) 18:30:22|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月5日(日)太陽ちゃん

20090707162821
えーっ!?もう?


美咲ちゃんは笑った。

みさとちゃんが入場して高砂につく間に、コヤミは泣いていた。

目の前ではご馳走がやたらと挑発してきて、頭の中じゃ小人が「いただきます」の大合唱だ。

とりあえず皆にまじって写真を撮りにいこう。
コヤミはチェキを片手に高砂近辺をうろついた。
適当に撮り、戻ってきて写真を確認するとかなり良いモノがある。良すぎてあげるのが惜しくなった。
悪いクセだ。

みさとちゃんが色を直している間、4人で余興の確認をする。
ふと横を見ると、美咲ちゃんが残したでかいエビが話しかけてきた。

ーお前食えよ。

ー・・・・・・・・結構です。このあと二次会が控えてるんで。

コヤミは丁重にお断りした。

みさとちゃんが再び入場し、いよいよ我らの出番がきた。
スタンドを4本立てて、やわなハートをしびらせてやった。
マイクの向こう側でさっきのエビが運ばれていく。

みさとちゃん幸せにね。

泣きながら席に着くと、今度は旦那さんによるフルートの演奏だ。
めちゃめちゃかっこいいじゃんみさ

一瞬でみさとちゃんが手紙を開いている場面にとんだ。


やっちまった。

コヤミが自己嫌悪の海で泳いでいる中、みさとちゃんがご両親に手紙を呼んでいる。
‐あのねみさちゃん、家が焼けても泥棒が入っても、決して盗ることのできないものを身につけるのよ。両親は私に‐
コヤミは陸に上がって泣いた。猛烈に泣いた。

最後に各テーブルを二人が周り写真撮影が行われた。どこぞのおじちゃんが、そこかしこの花をちぎっては二人に浴びせかけた。

コヤミは泣きやめない。


大学の頃、とても薄っぺらい友情で笑ってた。
卒業してから今日まで、いろんな話をした。
女達の悩みは様々で、一番揺れた時期。


昨日歩いた倉敷は最高だったね。
  1. 2009/07/07(火) 16:28:24|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月3日(金)どんぐもちゃん

20090704113412
おねぇさん足いくつ?赤い靴ほしくて買ったんだけどさ~なんかだめなのよ~。

コヤミはおばちゃん達に囲まれて、赤い靴をはく。
「似合ってるわ。それあげる」

・・・・・・・・・・変。
コヤミはカウンターに視線を送る。
舞ちゃんが笑ってる。

クリエの一角はおばちゃん達のサロンと化している。

オバサロン。
働く女、平均年齢65歳。
ここで毎日コーヒーを飲む。
お互いのことを「デブ」「派手なババァ」と呼び合っていた二人も、今じゃお仲間。おばちゃん達は毎日、褒め合ったり、けなし合ったり、モノを交換し合ったり忙しい。常にいない人の悪口で盛り上がる。たまにカラオケや旅行にも出かける。

コヤミはこのサロンが好きで、舞ちゃんと二人毎日眺めてる。

けなし合うほどに支え合う。
この女達は絶妙なバランスで生きている。

喝采!
  1. 2009/07/04(土) 11:34:14|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

7月1日(水)くもりちゃん

20090701235302
ヤワなハートがしびれぇる ここちよいハリのしげっきー♪

巣鴨のカラオケBOXで、コヤミは一人「愛のしるし」を練習してる。振り付けを覚えようとしてるけど、なんかヘンな天使がPUFFYの周りをうろちょろしててよく見えない。

ありの巣まではまだ時間がある。

土曜日にはピーマンと美咲ちゃんとユウちゃんと岡山へ行く。ご祝儀の存在にびびって、一時は欠席に○をつけようか悩んだけど、みさとちゃんの言葉で一度救われたことがあったのを思い出したのと、きびだんごへの興味とで行くことにした。

皆で一泊するなんて何年振りだろう。
泊まった旅館の名前が『高松』だったー。
「高松って言えばさ~高校のときのクラスに高松くんていう声の高い男子がいてさー」
ちょっと待ってユウちゃん!私の知ってる高松くんも声が高いよ。
ユウちゃんは成田出身。うちの高松くんも成田出身。

同じ人だとは思わなかったね。

コヤミは10回くらい「愛のしるし」を練習し、疲れて眠りについた。電話がかかってきて「ご退出の準備を」と言われた。

ありの巣まではまだ時間がある。
  1. 2009/07/01(水) 23:53:05|
  2. 35歳で出産&子育て
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5